「クラピア」という名前を聞いたことはありますか?近年、手軽に緑あふれる庭を作れるとして注目を集めているグランドカバー植物です。
今回は、そんなクラピアを実際に7年間育ててみて感じたことや、メリット・デメリットを包み隠さずお伝えします。クラピアを植えようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
クラピアってどんな植物?
クラピアは、国内に自生するイワダレソウを宇都宮大学の故倉持仁志先生が10余年の歳月をかけ品種改良して創り出した緑化植物(グランドカバー植物)です。横に広がって成長していくため、芝生のように一面を緑で覆うことができます。
クラピアのメリット
クラピアを実際に育ててみて感じたメリットをいくつか紹介します。
- 手間がかからない
- 雑草が生えにくい
- 成長スピードが早い
- タネをつけない
手間がかからない
- まず始めに草刈りの手間が減ります。横へ伸び、草丈が低いため、芝生に比べて刈込み作業が 少なくてすみます。私は月に一度の刈り込みでも十分にキレイな状態を保つことが出来ました。
- 水やりもほぼ必要ありません。真夏の炎天下が半月ほど続けば水やりした方がいいですが、それ以外は水やりをしなくても枯れることはありませんでした。
雑草が生えにくい
しっかり管理していればクラピアは密生するため、雑草が生えにくく、除草の手間を大幅に削減できます。(地表面を完全に被覆する前や、冬枯れした後の芽吹く前の春先などは雑草が生えやすいです...)
成長スピードが早い
短期間で地面を覆うことが出来る事はもちろん、枯れた場合のリカバリーが早い事もありがたかったです。
タネをつけない
タネが飛んで不用意に広がることがないので、ご近所トラブルの心配も要りません。
クラピアのデメリット
- 値段が高い
- 病害虫に弱い?
- ハチが寄り付く
- 冬の見た目が悪い
値段が高い
苗が「550円/株」と高価なため、1㎡あたり4株(2,200円)必要になるので、広い範囲に植える場合は費用がかかります。
病害虫に弱い?
私の育て方のせいかもしれませんが、「白絹病」に数回なったり、コガネムシの幼虫に根が食い荒らされたりしました...。
ハチが寄り付く
クラピアは可愛らしい小さな花が咲くのが特徴ですが、開花の時期になるとミツバチがたくさん集まってきます。
冬の見た目が悪い
春から夏にかけて美しい緑の絨毯を形成してくれるクラピアですが、11月頃から地上部が枯れてしまい見た目が悪くなってしまいます。
クラピアのデメリットを軽減する方法
- 苗の数を減らす:推奨される数は「4株/㎡」ですが、成長スピードが速いため3株や2株にして費用を抑えることが出来ます。(多少は被覆に時間はかかってしまいますが...)
- 定期的に刈り込む::伸びてしまった部分を刈り込むことで、見た目を整えることはもちろん、蒸れを防止して病害虫の被害も抑えることが出来ます。更に、花も一緒に刈り込む事になるのでハチも寄り付きません。
実際にクラピアを植えてみて感じたこと
私がクラピアを植えてみて一番感じたのは、やはりメンテナンスの手軽さです。一度根付くとほぼ放置状態でも枯れることはなく、手入れをすればその分キレイな緑のカーペットを維持する事が出来ます。
しかし、その一方で病害虫に悩まされることもありましたが、その際は薬剤を使用することで対処する事が出来ました。
また、クラピアは日当たりと水はけのいい場所を好むため、植え付けつける場所には注意する必要があります。
まとめ
クラピアは、「メリット」も「デメリット」もある植物です。その点をよく理解した上でご自身に合ったグランドカバーを見つけてください。
この記事が、あなたがクラピアを選ぶ際の参考になれば幸いです。